<アンピュテクチャーの終わり方は初期不良っぽくない? | Mars Volta: バフォメットの日やばい(携帯から)>

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
次の記事:アンピュテクチャーの終わり方は初期不良っぽくない?
ひとつ前の記事:Mars Volta: バフォメットの日やばい(携帯から)

アンピュテクチャーの第一印象/Mars Volta新作

ついに発売されたマーズ・ヴォルタの通算3枚目のスタジオ・アルバム『アンピュテクチャー』の第一印象を、アルバムを聴きながら書きなぐってみます。

ライナー・ノーツも見ないで、ステレオのスピーカーから溢れ出てくる音だけに集中して、思ったことを書きます。そのため猥雑なところが多々あると思いますがご了承下さい。

※下の文章には筆者の勝手な妄想が含まれています。アーティストの意図とは一切関係ありません。

1. ヴァイカリアス・アトーンメント (Vicarious Atonement) - 7:21

ゲイリー・ムーアばりの泥臭くて粘っこい泣きのギター、要所を支えるだけの最小限のベース、囁くようなコーラスのセドリックの声が美しい。生ピアノが入ってきたあたりからテンションが徐々に高まり、サックスがそれを後押しする。

2. テトラグラマトン (Tetragrammaton) - 16:43

ドラム・インと共に[1]からなだれ込むように[2]へ。イントロはここまでと、上昇と下降を繰り返すギターに『アンピュテクチャー』の世界へと引きづりこまれる。ドラムに合わせたギターとベースのユニゾン・フレーズで、マーズ・ヴォルタ節が徐々に濃くなっていく。

このまま最初の沸点に到達かと思ったところで一度静かに。虫の羽音ほどの音量に絞られたギターだけになり、リヴァーヴが強めにかけられたセドリックのヴォーカルがイン。数小節ほどしたところでギターを持ったまま倒れこんだようなノイズ音が…。

と思った瞬間、最大音量の全楽器がスコールのように降ってくる。テンションは一気に最初のピークへ。

サックスとともに嵐のように鳴り続いていた楽器は後ろへ下がる。千鳥足のようなギターが、まだこの先に何かが待ち構えていることを予見させる。

「テトラグラマトン」のフィナーレ、そして「ヴァーミサイド」へ。

3. ヴァーミサイド (Vermicide) - 4:17

頭の中を掻き乱した「テトラグラマトン」という嵐が去り、ミドル・テンポの「ヴァーミサイド」がスタート。しかし嵐の余韻を残したシャウト気味のセドリックのヴォーカルが休むことを許さない。その煽りに呼応するようにギターも唸りをあげる。(これはもしかしてジョン・フルシアンテ?)

4. メッカアンピュテクチャー (Meccamputechture) - 11:04

やはり嵐は完全に去っていなかった。厚い雲が空を包み、雷鳴のようなヴォーカルとギターが高音でユニゾンする。「メッカ」=「聖地」と記憶しているが、この聖地は絶対に安住することはできない。風は吹き荒れ、空は常に雷雲に覆われている。とてもじゃないが人が寄り付けるところではない。極彩色の風景の中、走馬灯のように記憶が駆け巡る。もうこの体は砕け散ってしまうのか…

5. 聖域マグダレーナ (Asilos Magdalena) - 6:36

一寸先も見えなくなり、ここで朽ち果ててしまうのか、と記憶を失いかけたその時!空から雲が消え去り、優しい光が辺りを照らす。ここが「聖域マグダレーナ」なのか!

「メッカアンピュテクチャー」は、この聖域を目指す人々に与えられる数々の試練を表していたのかもしれない。

6. ヴィサラ・アイズ (Viscera Eyes) - 9:25

疲れ果て、倒れこんでいる肉塊に忍び寄る影。この世の平穏を憎む何者かが、この「聖域マグダレーナ」に押し寄せてきていることを暗示するような不穏なメロディー。『ベルセルク』に登場しそうな悪魔たちが群れをなして迫ってくるようだ。

ジョン・フルシアンテかもしれないワウの効いたギターが印象的。

7. バフォメットの日 (Day of the Baphomets) - 11:58

ついにこの日が来た。「バフォメット」が悪魔の大群を引き連れて「聖域マグダレーナ」にやってきた。みるみるうちに辺りは火の海に。彼らはこの地上からすべてのものを焼き払うつもりだ。

この世の終わりを表現するように、バンドのテンションも最高潮に。終盤にきて今までにないほど打楽器が炸裂!悪魔たちの襲撃が佳境に入ったことを表す。

8. 傷ついた雄鹿 (El Ciervo Vulnerado) - 8:59

焼け野原と化した元「聖域マグダレーナ」。豊かな緑と澄み切った湖を湛えていた安息の地は、色彩を失い見るも無残な姿に。 その荒野を1匹の「傷ついた雄鹿」が足を引きづりながら行くあてもなく彷徨っている。もうその命が尽きるのも時間の問題だろう。

果たしてこの荒野に緑が戻ってくる日が来るのだろうか。それは誰にもわからない。

1周目を聴き終えて

といった感じで、途中でストーリーになっているのかな?と思ったので、感想というよりは即席の『アンピュテクチャー』物語で書き綴ってみました。

流れとしては、序章の[1]、このストーリーの結末には暗黒の世界が待ち受けていることを予見させる[2]、「聖域マグダレーナ」への厳しい道のりを表す[3][4]、最初の音がいかにも聖地へ足を踏み入れたことを表している[5]、何かが押し寄せてきていることを知らせる不穏な[6]、悪魔来襲といった感じの[7]、そして誰もいなくなった[8]。

そういうストーリーを思い浮かべながら聴くとこのアルバムが理解しやすいかも。

で、最後の曲の終わり方が変だったと思うんだけど…。初期不良なんじゃない??不安になったからユニバーサルに問い合わせようと思ったら営業時間は終わってました。だから購入したタワレコに電話。担当の人もCDを聴いてくれて「どうですか?変な終わり方じゃないですか?」と尋ねたところ返答に困っておられました。

明日、ユニバーサルに確認してくれるとの事なんで、また結果わかり次第ブログに書きます。

ユニバーサルから回答を頂きました

その後、販売元であるユニバーサルより「『アンピュテクチャー』の終わり方は「Cut Out」という手法を使っており、アーティストの意図によるものです」との回答を頂きました。

アンピュテクチャー

アンピュテクチャー
マーズ・ヴォルタ (2006/8/30)
マーズ・ヴォルタ通算3枚目のアルバム。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテが全面参加。元ドラマー、ジョン・セオドアとの最後の記録。

関連記事

関連リンク

スポンサーサイト
次の記事:アンピュテクチャーの終わり方は初期不良っぽくない?
ひとつ前の記事:Mars Volta: バフォメットの日やばい(携帯から)

この記事へのコメント

Go 2006-08-29 23:57:02 #- [編集]
ベルセルクに出てくる怪物の元ネタは、ヒエロニムス・ボスという画家の絵のようです。彼の絵の雰囲気は、mars voltaの音楽の雰囲気に似ている部分があるので見てみると面白いかもしれませんよ。
ご存知でしたら失礼しました。
fugazo 2006-08-30 00:15:42 #Pe0og0Jg [編集]
>Goさん

初めて知りました。
凄い世界観ですね!イメージ検索したら人形みたいなのも出てきたんですけど、それとかまさに『ベルセルク』が影響受けているような珍獣で欲しくなりました。
面白いものを教えていただいてありがとうございました。

あの「バフォメット」の絵も『ベルセルク』に出てきたボス・キャラにそっくりじゃないですか!?
あれは明らかにパクってると思われ(ry…
Go 2006-08-30 20:22:19 #- [編集]
多分、時代背景から、邪教の神のような物を使ったんだと思いますよ。
ベルセルクだったら他にも、ブリューゲル、mars voltaだったらマグリットとかを見てみると面白いかと思います。mars voltaの2ndのジャケットみたいな絵もありますし。(もちろん、絵のほうが先なんですけどね。)
Go 2006-08-30 20:23:43 #- [編集]
ちなみに、ボスやブリューゲルの絵のフィギュアは、森美術館で売ってますよ。
kiko 2006-08-30 22:59:32 #- [編集]
こんばんは。一度聴いてからここに来ました。
なるほどなるほどとずっとうなっております。
Goさまのコメントも併せて、ここは本当に素敵なことを教えてくれます。ありがとうございます。

わたしの印象は2ndに引き続き巨大な絵画のイメージです。
常に大きなものをみせられている感じがするのです。
1曲目を聴きながら頭に浮かんだ景色は「荒野の砂嵐の中をこちらに向かってくる人影が見える。。。」でした。
fugazo 2006-08-30 23:38:42 #Pe0og0Jg [編集]
>Goさん
ブリューゲル、マグリットは知ってました。ありがとうございます。
森美術館には東京に行った際寄ってみますね。売ってたら買って帰ってきます♪

>kikoさん
>>荒野の砂嵐の中をこちらに向かってくる人影が見える

いいですねぇ :D
自分は上の記事みたいなストーリーが映像で色鮮やかに見えました。
みんながどんなものを頭に思い描いたか気になります。

この記事にコメントする

*記事以外への感想・タレこみ・不具合報告などは掲示板に書き込んで頂くか、メールでお願いします。

オプション
オプション
編集用
  非公開コメント

この記事へのトラックバック

トラックバックURL

トラックバック・ポリシー(送信する前にお読みください)
※スパム対策のため、大正おかん座へのリンクがない記事からのトラックバックは自動的に受けつけないようになっています。ご了承下さい。

全記事表示最新記事

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。